隙間埋め!ひび割れ処理!コーキングの種類や用途を大解説!

皆さんこんにちは!

一級建築士のやっぴーです^^

本日は、お家の隙間埋めなどに必須の“コーキング”についてご説明させて頂きます!

この記事を読んで頂ければ、この様なことが分かります!

・どこにどんなコーキングを使用して良いかが解る!

・各種コーキングの特徴が解る!

・コーキングに必要な道具が解る!

それではいってみましょう^^

この記事は以下の流れでご説明させて頂きます!

目次

  1.  コーキングとは?
  2.  どんな所に使うの?
  3.  コーキングの種類
    1. シリコーン系
    2. 変成シリコーン系
    3. ポリウレタン系
    4. ポリサルファイド系
    5. アクリル系
    6. ブチルゴム
    7. 油性コーキング系
  4.  コーキング作業に必要な道具
  5.  作業手順
  6.  作業後の注意点等
  7.  まとめ

それでは1つずつ解説していきまーす^^

目次

コーキングとは?

まずコーキングとは簡単に言うと、“隙間(すきま)を埋める”事です。

似た言葉として、「シーリング」もありますが、意味としては同じ物と思って頂いて大丈夫です!

どんな場所に使うの?

使われてる場所として、身近なところでは外壁の版と版の接合部分の間、洗面台などの周辺などなど、例を上げると書ききれないほどです^^;

コーキングの種類

コーキング材料は主に“1成分型と2成分型”に分類されますが、今回は1成分型に絞って解説していきます。

2成分型は、プロの方々が広範囲を施工するのに使用しますね^^

下の写真が2成分型のコーキング材です。

見たことがある方もいるのではないでしょうか^^

DIYや、私のような設計兼現場監督が少し使用するのは、ほとんどが1成分型です。

先に結論から言ってしまいますと、一般の方が使用するコーキング材は施工性や金額を考えると

“シリコーン系とアクリル系”

この2種類で十分かと思います!

それでは一つずつご紹介していきます^^

1 シリコーン系

一番スタンダードなコーキング材が“シリコーン系です”

長所

耐水性・耐熱性・耐候性に優れている

安価である

乾燥時間が比較的短い(24時間程度)

短所

塗装が出来ない(塗料を弾いてしまう)

汚れが比較的、付着しやすい

シリコーンの上から変成シリコーンなどの打ち増し等は基本的に不可(シリコーン系と変成シリコーン系などは付着しません。シリコーン系同士なら問題ありませんが、そうでない場合は歳月を開ける等の処置が必要です)

使用用途

外部各所(サッシ回り、外壁回りなどなど)

内部各所(洗面台の隙間、お風呂回り、キッチン回りなどなど)

総評

正直、一般の方はこれ1本でほぼ全てのコーキング箇所は賄えてしまうと思います^^

特徴は水回りにメチャクチャ強いです^^

シリコーン系は、色も様々な色がありますので、施工個所に合わせて決めていけるのも嬉しいですよね!

基本的には、“塗装をしないのであれば、シリコーン系で問題無し!”と覚えておいてください^^

2変成シリコーン系

こちらはシリコーン系についで、2番目にポピュラーなコーキング材となります。

長所

上から塗装が出来る!(シリコーン系とは違い塗装可能)

耐候性が良好

柔らかく柔軟で、追従性がある

短所

常時、水に触れる場所には不向き

塗装をしないと汚れを付着させ易い

硬化時間がシリコーン系より長い(3日程度必要)

少々、値段が高め

使用用途

主に建築の外壁や躯体部分(コンクリート部分など)、板金部分に使われます。(かなり使用用途は広いです)

総評

基本的には、水回り以外の塗装をする個所には“変成シリコーン系”と覚えておいて下さい^^

追従性があるためコンクリートや板金など、熱で膨張収縮する箇所に長保します!

3ポリウレタン系

あまりホームセンターでも見かけない種類です。

一般の方は、ほとんど使用することが無いと思います。

長所

耐候性が非常に高い

追従性が高い、密着性が高い

比較的安価

短所

塗装をする必要がある(耐候性が低く、紫外線にも弱い。埃も付着しやすい為、塗装での保護が必要)

硬化するまで時間がかかる

使用用途

主に外壁の目地に使用されます。

総評

外壁屋さんなど、一部のプロの方々以外は使わない種類です。

筆者も、職人さんが使用してるのは何度も見ますが、自分では使用したことはありません^^;

知識として、こういう種類もあると頭の片隅に置いておいて頂ければと思います。

4ポリサルファイド系

こちらも上記のポリウレタン同様、建築のプロの方々しか使用しないであろう、種類のものとなります。

長所

耐油性が良好

耐候性が良好

短所

他の材と比べて高価

使用用途

主に外壁の目地に使用されます

総評

上記のポリウレタン系よりマニアックな材料だと思います^^;

ホームセンターでもなかなか売ってないかもしれません

5アクリル系

今回の中で唯一の水性タイプとなります。

長所

水性タイプで作業性に優れている

比較的安価

短所

耐候性が低い

耐久性が低い

硬化後に、肉やせが発生する

使用用途

主に内装工事のクロス処理に使用されることが多いです。

クロス同士が取り合う入隅や、クロスのジョイント部分などに使用されます。

総評

内装屋さんの必須アイテムといった印象のコーキング材です。

主に内装材の隙間処理や、ちょっとした内装関係の補修などに使用されます。

6ブチルゴム系

こちらも、かなりマニアックな種類となります。

ホームセンターでは見かけないかもしれません。

長所

乾燥硬化型で粘着力が強い

短所

耐候性が悪い

硬化後もべたつきが継続する

使用用途

防水シートのジョイント部分や板金部分に使用されます。

接着剤としての用途が多いです。

総評

基本的に、防水屋さんや板金屋さんなど、プロの職人さんが使用する種類となります。

7油性コーキング系

コーキング材の元祖と呼べる種類です。

今ではあまり使用されることはないかも?しれません

長所

汎用シーリング材としての長い歴史と実績があります。

短所

耐候性が低い

使用用途

酸素と反応して表面だけ硬化して膜をはるタイプです。

板金のハゼ折部分などに使用されます。

総評

今では基本的に、プロの板金屋さんが使用する材料です。

コーキング作業に必要な道具

コーキング作業に必要な道具は下記となります。

  • 1,コーキング材
  • 2,コーキングガン
  • 3,マスキングテープ
  • 4,プライマー
  • 5,バックアップ材
  • 6,へら
  • 7,その他

1 コーキング材

前項でご紹介した、各種のコーキング材です。

基本的には“塗装する所は、変成シリコーン”、“水回りや塗装しない部分はシリコーン”、“内装のクロスなどの個所はアクリル”この3点だけ覚えておいて頂ければ問題ありません^^

2 コーキングガン

上記の様な、コーキング材を打ち込むための道具です。

安い物ですと400円位から、高い物ですと10000円位まであります。

基本的には、一番安い数百円の物で問題ありません^^

3 マスキングテープ

コーキングを施工する両側に養生をする為であり、コーキングを一直線に綺麗に仕上げる為の物です。

幅が15mm~24mmの物まであります。

粘着力も数種類あるので、施工する場所に応じたマスキングテープを使用するのが好ましいです。

4 プライマー

プライマーは接着剤です。

よりコーキングの接着性を高めてくれます。

絶対に必要なものではありませんが、接着性に不安がある箇所には使用したほうが良いです。

筆者的には、内部のDIY的な施工には必要はないかなぁ?と言った印象です^^;

お好みでどうぞ!

5 バックアップ材

写真のような、発砲スチロールを細長く加工したような物です。

施工する箇所が、太く深い場合コーキング材が下まで落ちてしまうため、バックアップとして使用します。

10mm以上の個所には必ず必要になってくる物です。

6 へら

最後は、コーキングを打ち込んだ後に押さえるための“へら”です。

様々な、素材や形のものがありますが、施工する箇所の大きさに合った物を選んで下さい!

先端が半円状の物と、平たい物があると思います。

目地部分を押さえるのには半円状のタイプ、モルタル部分やキッチンパネルなどの平滑に仕上げる部分には平たいタイプを使用してください。

こちらも値段は一番安い物でも大丈夫です^^

7 その他

コーキングを施工した後、マスキングテープを剥がすのですが、その際に周囲を汚してしまうことがあります。

その為、汚れても良いウエスを数枚用意しておいた方が好ましいです^^

ティッシュペーパーでも代用可能です。

また、素早く汚れたものを捨てれるように、大きめのビニール袋もあると長保します。

作業手順

それでは、実際にコーキング作業を始めていきましょう!

1 コーキングを施工する箇所の汚れや埃を除去する。

施工後の剥離の恐れがあるため、施工する箇所を綺麗にしましょう!

2 マスキングテープを張る

綺麗にした施工個所にマスキングテープを張っていきます!

実は、コーキングを綺麗に仕上げるのに一番重要な工程が、この

“マスキングテープを如何に真っすぐに綺麗に張れるか”

にかかっています!!!

本当に重要な工程です!

角の部分などは、カッターナイフなどで加工して張っていきましょう。

3 プライマー処理

接着性に不安を感じるようでしたら、プライマーを刷毛などで塗っていきます。

4 コーキングガンにコーキングカートリッジを装着し、打ち込んでいく

カートリッジをガンに装着し、コーキングを打ち込んでいきましょう。

コツは、たっぷりと並々と打ち込んでいくことです!

けちけちすると後から足りなくなり、再打ち込みすることになり、仕上がりが汚くなってしまう恐れがあります。

5 へらでコーキングを押さえる

施工幅に合ったへらでコーキングを押さえていきます。

綺麗に施工するコツは、一発で押さえることです!!!

重要な事なので再度言います。

綺麗に施工するコツは、一発で押さえることです!!!!!

何度も何度も押さえると、仕上がりが美しくなりません(´;ω;`)ウッ…

6 マスキングテープを剥がす

コーキングを押さえ終わったら、極力早くマスキングテープは剥がすことをお勧めします。

理由としては、打ち込んだ瞬間からコーキングは硬化が始まっています。

硬化が進んでしまうと、綺麗にマスキングテープが剝がれなくなってしまいます。

極力スピーディーに行っていきましょう!

作業後の注意点

コーキングは種類や、その時の気候により硬化時間が異なります。

シリコーンですと触れるまで6時間~12時間、変成シリコーンですと24時間以上は触れません。

理想は、シリコーンは24時間以上、変成シリコーンは48時間以上は養生したいところです。

ここで一番多いミスは、施工したばかりのところに水が飛んでしまい、触ってしまったというパターンです!

もし、施工個所に水が掛かっても、硬化するまでは絶対に触らないでください!!!

触ると、一生の思い出が付いてしまいます(´;ω;`)

触らずに、コーキングが硬化するまで待ちましょう!!

まとめ

以上、簡単でしたがコーキングの種類や施工手順について説明させて頂きました。

この記事が、皆様のお役に少しでも建てたら幸いです!

ここまで記事を読んで頂き、ありがとうございました!!

またのお越しをお待ちしています^^

やっぴー
一級建築士。現役の設計士兼現場監督です。リフォームや耐震改修も得意です。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる